多汗症

多汗症とは
多汗症には全身の汗が増加する全身性多汗症と、体の一部に汗が増える局所性多汗症があります。
全身性多汗症には、特に原因のない原発性と、感染症・内分泌代謝疾患・神経疾患・薬剤などによる続発性があります。
局所性多汗症にも、原因不明の原発性と、外傷や腫瘍などの神経障害による続発性があります。
「原発性局所多汗症」は、顔や頭、手のひら、足のうら、脇、といった体の一部から過剰に発汗する皮膚疾患です。

症状

原発性局所多汗症は、顔・頭、手のひら、足のうら、わき(腋窩)に、左右対称に過剰な発汗がみられる皮膚疾患です。
頭部顔面多汗症
男性に多く、熱い飲食物の摂取後や精神的緊張によって、洗髪後・洗顔後であるかのように汗がしたたり落ち、数分から数時間と持続時間は様々です。このため対人関係に支障をきたすケースもあります。
手掌・足底多汗症
子供の頃に発症し、手のひら、足のうらから精神的緊張により多量の発汗がみられます。重症の場合は、手足が汗で絶えず湿って指先が冷たく、あせもにより表皮がめくれて細菌やカビの感染を起こすこともあります。発汗量は昼間に多く、睡眠中は発汗が停止します。日常生活では、書類や筆記用具が汗で濡れたり、携帯電話やパソコンなど電気機器が破損したり、人と握手や手をつなぐことができないなどの支障をきたします。
腋窩多汗症
精神的緊張や運動などによる温熱刺激により、左右対称に発汗が増え、下着やシャツにしみができることもあります。手足の多汗を伴うこともあります。
原因
多汗症患者さんの多くで家族内に同じ症状の人がいたという海外の報告や、日本でも重症多汗症の家族内発症がある家系の遺伝子分析で原因遺伝子の存在が示唆される報告があるなど、遺伝的要因が関与しているといわれていますが、まだはっきりしたことはわかっていません。
治療
①第1選択の治療
塩化アルミニウムの塗り薬
表皮の汗管を閉塞させて汗を減らす作用があり、手掌、足底、腋窩、頭部顔面のすべての部位に使うことができます。
抗コリン外用薬
- ソフピロ二ウム臭化物ゲル(腋窩)
- グリコピロ二ウムトシル酸塩水和物ワイプ(腋窩)
- オキシブチニン塩酸塩ローション(手掌)
これらは、交感神経末端から分泌されるアセチルコリンが汗腺のアセチルコリン受容体に結合して汗腺から汗が出るのをブロックする薬です。
塗り薬はいずれもかゆみやかぶれ(接触皮膚炎)の副作用を起こすことがあり、抗コリン外用薬では光がまぶしいなどの目の症状、口の渇き、尿が出にくいなどの副作用(抗コリン作用)に注意が必要です。
飲み薬
頭部顔面では、塩化アルミニウムの塗り薬以外の治療法が難しいため、飲み薬も第1選選択肢となります。
唯一保険適応のある抗コリン薬(プロパンテリン臭化物)や、保険適応はありませんが降圧薬(クロニジン塩酸塩)、抗不安薬(トフィソパム)などを使用することがあります。
②第2選択の治療
A型ボツリヌス菌毒素の局所注射
ボツリヌス菌の産生する神経毒素が、交感神経から発汗の指令を出すアセチルコリンをブロックし、発汗を抑制します。
前述の治療が無効あるいは困難な患者様に行われることが多く、効果は数日で現れ、約半年持続します。(効果の程度や持続期間には個人差があります。)
重度の腋窩多汗症のみ保険適応があります。
※当院ではただいま準備中です。
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